田舎の町で育ち、生きている様々な年代の8人の女性が
その歳ならではの葛藤とか想いが綴られている小説。

セックスに対する憧れを抱いた高校一年生
好きな人が遠くに行ってしまって何となく共通の男友達と行動するフリーター
東京から出戻り地元に物足りなさを感じる28歳
など色んな女性が各章ごとに主人公として登場する。

それぞれの主人公同士の繋がりはないが、
共通の人間として椎名という男性が
主人公の友人やあこがれの存在など様々な立場でふらりと出てくる。

若いころはモテモテでちやほやされていた椎名が、
歳をとり普通の父親となっているところに時の流れを感じる。

個人的には第1章の女の子に共感できたかな。